山に登った時の話③

【魂の洗濯】
(2013年のfacebookの投稿より)

 

こないだの燕岳の山小屋のオーナーのお話。【Part 3】


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今ここに集われた皆さんは、本当に特別な方々です。


山というのは魂を洗う場所であります。


山頂に行かれて、今ここにいらっしゃる。
魂の洗濯をされて集まられた皆さんは、本当に特別です。


だから、是非、今夜同室になられた方と、そして今、夕食のテーブルに一緒になられた方と、
たくさんお話しいただいて、特別な夜を過ごしていただきたいと思います。

 

山というのは魂を洗う場所であります。

 

登ってくる道中、汚いものを全て捨ててこられるわけです。


お気づきになられましたか?

 

登ってる最中は、
何でこんな事をしてるんだ、
もうやめたい、
しんどい、
きつい。

 

それはもう、心の弱いところが、どんどんどんどん吹き出してきます。
(食堂にいる一同、笑う)

 

そこでもう、やめてしまうことだって出来るんです。
でも、今ここにいる皆さんは、やめることなく、ここまで来られた特別な方々です。

 

魂の洗濯が行われた瞬間をお話しましょうか。

 

登っている道中、暑くて重くて、負担だったリュック。
途中の休憩の時には、真っ先に背中から下ろして、「あーしんど」となるわけです。
山頂に登ったら、一刻も早く下ろして、解放されるんだ、と思いながら、登ってきます。

 

ところがです。
稜線に出て、景色が見渡せるポイントに突いた瞬間。

 

荷物のことも、今までのしんどさも、全部忘れて、
「わぁぁぁ、キレイー!!!」とやっていらっしゃる。


その瞬間まで、あれだけ重かったリュックのことをすっかり忘れて、
引きずっていた足が嘘のように、駆けだして「うわぁぁ」とやっていらっしゃる。
(一同、笑う)

 

この瞬間、魂の洗濯が、行われていたんですね。
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魂の洗濯、本当に、その通りだと思いました。

 

そして、この夜見た、星屑と。
良い夏休みになりました。

 

 

今回も、お読みいただいてありがとうございました✨✨✨