【20180713ノートルダムの鐘 横浜】オフステージイベント
第3回トークテーマ:『ノートルダムの鐘』を彩る音楽について PART2
【注意】この記事では、劇団四季ノートルダムの鐘のネタバレを含んでいます。
入場券と共に、小さな紙が配られました。
見ると、アルファベットが並んでいて、それは「Olim」の歌詞です!!!!!
受け取った瞬間から、期待が爆発する参加者たち!
この歌詞カードは写真禁止でしたので、ご紹介することは出来ませんが、Olimのラテン語歌詞にカタカナで読み方がふってあるものでした。
では、イベントの状況をお伝えいたします!
Topsy Turvyの音楽に乗せて、阿部よしつぐさん登場!
やっば、めっちゃカッコいい!!!!大歓声の客席。
ご挨拶もそこそこに、ニヤリとした阿部さん、次のように言い残して一歩下がられまして、そして同時に音楽が始まりました。
「それではお聴きいただきましょう、クワイヤ4人による、Out Thereです!!!」
下手から高井治さんが
上手から山下泰明さんが
上手から和田ひできさんが
下手から永井崇多宏さんが
歌いながら登場!!!!
客席からは悲鳴にも似た歓声が沸き起こりました。
4名ともビシッと黒いスーツに身を包んでいらっしゃって、いつものグレーのローブ姿とは違った雰囲気で、もう、めちゃくちゃカッコいい!!
そして、ひとりずつソロで歌われたり、4人で斉唱されたり、………サビではハモリが入って合唱に!!!!
小声(でもっ!!大事なとこで、永井さん、歌詞飛ばしちゃった………最後の、「ここを抜け出し」の、ここを、が飛んじゃった!やっちった~ってニヤリとされたのを見逃しませんでしたからねっ、もぅ!)
いきなりの大サービスに、
いきなりの贅沢すぎる時間に、
もう、ふにゃふにゃになる客席。
死ぬほど拍手しました!!!
大きな拍手の後、みなさん自己紹介。
- 永井さん→地獄のテナー1、永井崇多宏です。
- 高井さん→地獄のバス、高井治です。
- 山下さん→地獄のテナー2、山下泰明です。
- 和田さん→地獄のバス2(かみかみw)、和田ひできです。
地獄のリレーに、どっと沸く客席。w
そして、阿部さんがもう1人、呼び出します………「せっかくOut Thereを披露していただいたので、劇中でこの曲を歌っているこの人もお呼びしましょう、飯田達郎!!」
大歓声の中、下手から登場した達郎さんは、下手に設置されていたピアノに座られましたが(その仕草がとても可愛らしい!もう、客席はメロメロ)、阿部さんに呼ばれて中央ベンチへ。高井さんの横に座る為に、めちゃくちゃ謙虚に挨拶している達郎さん、好感度上がりまくりです。
座ってすぐ、「地獄のカジモド、飯田達郎です。」で、客席の心を掴みまくる!(///ω///)♪
Out Thereの感想を聞かれて、
「袖で最初にヒュー!!ってやったの僕ですから!」と興奮気味。
「僕、本番、口パクでやるんで、皆さんに歌ってもらって…」「ハーモニー大好きなので、めっちゃ嬉しかったです…」と、あふれ出す感想。
ここで、阿部さんが、この「クワイヤさん4人でOut There」は、そもそも阿部さんのリクエストがキッカケで実現したのだと明かして下さり、感謝の拍手で客席は応えました。
(ここで、永井さんが「outrange」???なるジョークを飛ばしたんですが、ステージ上も客席も「???」となる滑りっぷり。ナイスキャラです、永井さん!)
ここで、前回のオフトークイベントの時にも登場した「事前にアンケートを取りましたところ、、、」の話になります。
事前にアンケート??いつ??となる客席ですが、おそらく、キャストさんに楽屋で取られたアンケートのことですよね。阿部さんの持っていらっしゃったクリップボードには、手書きでびっしり書き込まれた紙が何枚も挟まれていました。
まずは、高井さん。
Q;劇中で、好きな楽曲や、歌詞はありますか?
A;どの曲も素晴らしいけれど、Some Dayが心に来ます。しっとりしているから好きです。
ここで、紙をめくりながら、阿部さんから鋭いツッコミが入ります。
「えー、ここにはですね、『終わりが近いから』って書いてますねwww」
そしてたじたじして笑ってごまかす高井さん!ステージにいた全員が、まぁ、それもあるけどさっ、ねぇ、全員でほら、歌うからねぇ、ですよねぇ、って、照れ笑いしている高井さんをフォローします。
その言葉の本意は、「ずっとここまできて、緊張が溶けていい芝居が終わる」からだそうです。もう、客席は骨抜きでした。
山下さん
Q;指揮者もいないし、俳優の背中しか見えない中で、どうやって呼吸を合わせているのですか?
A;めちゃくちゃたくさん練習しているのは間違いないですが、自分が、エイヤ!って思って出すのがコツです。変に探ったりしないで。
阿部さんの追加情報「アンサンブルのセリフでも同じことが言えます。自分の心を動かしながら舞台に立っています」、なるほど~とうなづく客席。
永井さん
Q;劇中のナンバーで、難しい曲や、こだわりなど、ありますか?
A;難しいのはHellfireです。コーラスのフレーズが長いので大変です。ひとつのパートに2人ずつしかいないので、同時にブレスしないように、隣の人の呼吸の感じを見ながら、ブレスしている。すると、身体がどんどん固くなっていきます。音も高くなって固くなっていくのに、ブレスのことでも固くなって、もう、体中が固くなって終わるのがHellfireです。
もう、永井さんワールドに引き込まれる客席。独特のあのワールド、私、めちゃくちゃ好きです!
和田さん
Q;面白い経歴をお持ちと言うことですが?
A;桂歌丸師匠もいらっしゃった、落語芸術協会で勉強していて、名前もいただいています。「かでんてい いくら」という名前です。
一同、どよめき。
いくらさん!(似合う!)
どよめきの中、いくらさんから、なぞかけをひとつご披露いただきました。
ミュージカルとかけまして、
日本と解きます。
その心は?
………ここで、阿部さんに振るいくらさん。
まさか、振られると思ってなかった阿部さんはビックリして、客席に向かって「そ、その心は??」とヘルプを求めるような一声をかけて、いくらさんを見つめます。
その心は、「どちらも、四季が素晴らしい!」
大拍手!!!!!
大歓声!!!!!
沸きまくる客席!!!!!!
ここで、トークタイムは終了。
いよいよ、歌詞カードの登場です。
写真はNGでしたので、私の記憶の中のイメージを。
色の文字は私のコメントです。
- 緑→歌詞の意味
- 青→歌う時の注意
一度、阿部さん以外の皆さんは舞台からはけられて(もちろん、感謝に溢れる大拍手とともに!)、
改めて講師として、永井崇多宏さんと、小島由夏さん、そしてピアノ担当として山下泰明さんが登場されます。
いきなりの「明るい曲ではありません」という曲紹介に笑う客席。
「Olimのメロディわかる人!」に、バラバラと手が上がります。
分からない人もいるわけで、ちょっと怖気づくような雰囲気が生まれそうになった客席でしたが、しかめっ面で客席を見渡した後、「42%くらいですかね」という絶妙なコメントで緊張を一気に吹き飛ばす永井さん、もう、大好きですw
「いきなり、歌いましょう!」と始める永井さん、改め、永井先生でしたが、それにビックリの小島先生、しかし永井先生は突き進みます。
歌うって言いながら、まずは読み方、って、皆に復唱させます。
(客席全員、一斉ツッコミ、歌わへんのんかいっ!!)
カタカナ振ってあるからわかりますよぉぉ、って思いながらも、ちゃんと永井先生について復唱を繰り返す客席。
オーリム、だけで4回くらいやったんじゃないかなw
「オーエス!じゃないですよ」って、永井先生、もう、いいから!www
Deusは神様という意味です、とか、Accelereは、英語で言うアクセル、加速っていう意味です、などの豆知識も含みながら、まずはメロディをつけずに、リズムに合わせて読む練習。Sprendidumは、輝かしい、ピカー!!!って感じ!だそうです。
一通り、リズムに合わせて読んだ後、メロディを付けて何度も練習です。
突っ走り気味の永井先生に、ベストなタイミングで音を下さる山下ピアニストのおかげで、なんとか必死について行く客席w
Olimは、「歌ってはダメ」なんだそうです。お祈りのように、無機的に、抑えて押さえて歌わねばならない。
「すっごいストレスです」と、永井先生。
我慢して、我慢して、我慢して………
そして、続く「あーあーあ」でバーンと爆発させるのだとか。
ロングトーンでもビブラートをかけることも許されず、静かに真っ直ぐ伸ばして、「ストレスを溜めて」いきます。
コツは、最後のOlimを言い切るまで、抑えておくこと。
言い切ったところから思いっきりクレッシェンドをかけて、あーあーあで爆発!
何度か練習しまして、次は、「実はこれ輪唱になっているんですよ」という話が始まったところで、阿部さんから「時間が来ましたので、輪唱はやめて、最後にみんなで歌いましょう。」と提案が。
えええええーー、と残念に思う客席でしたが、
よし、では最後、思いっきり歌うぞ!と気持ちを入れ直します。
阿部さん「いいですか、皆で、歌うんです。みんなで!!!さぁ、みんな!!!!!!」
舞台袖から。
みんなが。
ええ、みんなです!!!!!!!
キャストさん、
全員が、
次々に、
舞台袖から登場されて、
舞台を降り、
客席の通路へ!!!!!
悲鳴渦巻く客席!!!!!!
あ、あ、あ、なんてこと!!!!!
もう、歌ってる場合じゃありません、
全員ですよ?!!
息をするのもやっとです。
私の目の前には大空さんが・・・。
そして、舞台上には、宮田さんと佐久間さんがこちらを向いていらっしゃるではありませんか!
どよめく客席に向かって、山下ピアニストのピアノが降り注ぎます。
必死に、必死に歌う客席。
阿鼻叫喚です。
歌ってんだか泣いてんだか叫んでんだか、
もう、わけがわかりません。
Olimを、キャストさん全員と、一緒に、歌う。
こんな幸せが他にありますか???!!!???!!!
本当に、一生の思い出になりました。
本当に、一生の、思い出!!!!!!
大好きです。
心から。
本当にありがとうございました。
今回も、お読みいただいてありがとうございました✨✨✨