HND考察:3種類の「見る」で味わうTop of the World
【注意】この記事では、劇団四季ノートルダムの鐘のネタバレを含んでいます。
昨日のおさらい。
まず、「見る」の表現としてよく使われる、see、look、watch、そして「見つめる」という意味のgaze、stareの違いです。
詳しくは昨日の記事をどうぞ☆
https://naomi-loves-math.hatenablog.com/entry/2018/09/05/082924
今日の記事で登場するのは、この3つです。
- see
自然と視界に入ったものを認識している状態。知覚する、認識するという意味を多く含んでいる。
- look
自らそれを見るために視線を動かすこと。目的があって見ている。
- gaze
熱心にじっと見ること。(驚き、憧れ、喜び、興味を持って)見つめること。注視すること。
昨日、see、look、watch、gaze、stareの5つの単語が何回使われているのかを数えている時に、Top of the Worldでは毎行「見る」の単語が表れることに気付きました。しかも、リズムよく出てくるのです。
(゜▽゜*)オォ!!
そこで、この記事では、Top of the Worldの1番を見てみようと思います!
gazeは最初の1回だけで、それ以降はseeとlookしか出てきません。今一度、seeとlookのイメージをしっかりとつかんだ状態で、読み進めてみてください。
※歌詞はすべて書くと良くないと思うので、後ろを削ってあります。
┌Gazing down from the top of the …
│Suddenly seeing a different …
│Things look tiny and friendly and …
│Seen from the top of the …
(あ)│When you look from high …
│Everything seems …
│Seeing life from the top of the …
└Nothing needs fighting and no one …
┌Thanks for giving this moment to …
(い)│When just for a moment things …
└Here at the top of the …
(あ)部分で、最初のgazeの後、seeとlookが交互に出てきます!!
(あ)部分はエスメラルダが街を見下ろしている場面がイメージできますね。
(い)部分ではエスメラルダはカジモドの方を向いているイメージです。
驚嘆して街を見渡してから、ここに連れてきてくれたカジモドにお礼を言っているシーンが伝わってきます。
カジモドが照れるシーン大好き!
(*/∀\*)💕
さて、(あ)部分に戻ってみましょう。
seeとlookが順番に出てきます。
眼下に広がる情景を大きく認識した後、その中の小さなものに視線を向けて観察している。
そしてまた街全体へ意識を向け、次の対象に目を向けている。
街全体を見渡し、気になるものを観察するという動作を繰り返していることが分かります。
初めて上から見たパリの街への感動と好奇心が伝わってきます。
(*´ω`*)✨✨✨
せっかくなので、日本語歌詞も並べてみますね。
※歌詞はすべて書くと良くないと思うので、後ろを削ってあります。
┌Gazing down from the top of the …
│世界の頂上…
│Suddenly seeing a different …
│見下ろせば違う…
│Things look tiny and friendly and …
│全てが小さ…
│Seen from the top of the …
│美しい…
(あ)│When you look from high …
│見慣れた…
│Everything seems …
│素敵に見…
│Seeing life from the top of the …
│争うことも…
│Nothing needs fighting and no one …
└苦しむ人もいないみ…
┌Thanks for giving this moment to …
│今だけ時間…
(い)│When just for a moment things …
│流れを止め…
│Here at the top of the …
└世界の頂上…
んん~、日本語になると、英語の時ほど「エスメラルダの視線」を感じる歌詞にはなっていませんが、お芝居を見ているとそこはしっかり伝わってきます。
やっぱり、原詞を読むのは大切ですね。
(*´∀`)
今回も、お読みいただき、ありがとうございました✨✨✨