HNDレポ:【2019.1.6 ノートルダムの鐘 名古屋】マチネ TOPSY-TURVY DAY!!!!

HNDレポ:【2019.1.6 ノートルダムの鐘 名古屋】マチネ
☀️トプシー ターヴィー ディ!!!🌛
(ものすごい長文になってしまいました…。1万6千文字を越えています…)


f:id:naomi-loves-math:20190108042832j:image

 


【注意】この記事では、劇団四季ノートルダムの鐘のネタバレを含んでいます。

 

 

 

私、個人の感想です。

偏りや、個人的解釈を多く含んでいます。

ご了承下さい。


※このブログでのレポートの書き方の暗黙の了解は、別の記事にまとめました。今日の記事の最後に、リンクを貼ってあります。
※記事本文の後に、この日のキャストさんの一覧を載せています。


今日は!!!!
1月6日です!!!!!!

TOPSY-TURVY DAY!!!!

ついにこの日が来ました。
日本初演が2016年12月11日なので、最初の「1月6日」のチャンスは2017.1.6だったけど、この日は休演日。
翌年の2018.1.6は、公演期間外。
そして2019.1.6、ついにTOPSY-TURVY DAYにノートルダムの鐘が鳴り響いたのです!!!

この日は、前日から、俳優さんもたくさんSNSでTOPSY-TURVYについて触れられていました。
達郎さん、彰孝さん、よしつぐさん、川口さん、原田さん、永井さん、北野さんなど…。
他にもいらっしゃるかもしれません、俳優さん全員のSNSを把握しているわけではないので……

以下、みなさんのツイートです。
(ブログへの埋め込みについては、私も不安になったのでいろいろ調べた結果『(ご本人への承諾がなくても)ツイートそのものを埋め込むのは大丈夫』であることを確認済です。)

https://twitter.com/YukieKitano/status/1081856397640294400

 


あと、こちらのツイートで、1月6日がどんな日であるのか説明されていたので、ご紹介させていただきますね。

 

 

 

さて、当日の劇場は、特別な熱気に包まれていました。
『この日』を楽しみにしていた濃いぃぃぃぃぃ鐘民が集結していましたね。
みんな、本当にこの作品を愛しているんだなってわかる、特別な空気でした。

 

あぁ、本当に、特別な1日でした。

 

舞台も、客席も、文字通り「一体」になっていました。
いつもなら、客席の私たちはただ受け取るばかりです。たくさんの感動を受け取りますが、ただただ受け取って帰ります。


でも、この日は。


受け取るだけの受動的な状態ではなく、積極的に一緒に参加し、一緒に生きることが出来たと思います。
舞台上の俳優さんたちが、客席の私達の命を積極的に舞台に引っ張り上げてくださった感じがしました。


こんなに、生きた舞台は初めてでした。

 

いつも全力を出し切って観劇するから、終演後は「つっ……疲れた💦」ってなりますが、この日の疲れはいつもとは全然違っていたんです。
爽快な、達成感に満ちた、幸せな、エネルギーが溢れる疲れでした。

 

カンパニーの皆さま、本当に本当にありがとうございました✨✨✨

 

■シーン別

  • Olim

◇始まる前から、もう、客席の熱気は大きな波になって渦巻いていました。
もわぁんと溜まっているのではなく、うねりを起こして波打ってた。
始まる前から、既に客席は一体になっていて、舞台に向かってものすごい熱気を洪水させていたと思います。

◇スッと客電が落ちて。うねっていた客席の熱気が一瞬にして沈黙します。
カーン、と最初の鐘が鳴った瞬間から、この日の舞台は命を燃やし始めました。
「オーリーム」の声の響きに、客席の熱気……というか、みんなの「命」が注ぎ込まれ、得も言われぬ震えを感じました。
感動したんだけど、感動って言葉では語りつくせないようなあの感覚……。
涙が出るとか出ないとか、その域を越えていて、もう、生きるのに必死でした。

◇いつもに増してノリノリの高井さん。下手クワイヤ席で大きく肩を揺らして歌っていらっしゃいました。

 

  • The Bells of Notre Dame

◇「1月6日の朝。」
いつもと同じセリフ。だけど、いつもと違うセリフ。
凛と響く原田会衆さんの声。
これを聞くために集まった観客たち。
月並みな表現ですが、…あぁ………「尊い」。
尊い瞬間でした。

◇みんな熱いんだ。間違いなく。
でも、どんなに熱くても、いつも通り、いつも通り。
冷静に、丁寧に、ひとつひとつのシーンを運んで下さる役者さんたち。
全部のシーンが粒立っていて、こんなの語り出したら、どえらい量のレポートになっちゃいます……

 

(だから、印象に残ったところだけを要約するように努力しますね。)
(飛ばすシーンいっぱいありますが、本当は、全部のシーンに何か言いたいくらいすごかったんですよ……!!!)
(でもそれじゃ、台本1冊分になっちゃうから自重します。苦渋の決断で削っています、本当に。)

 

◇「ここは神に守られた場所」で優しく聖堂を見渡し、両手を広げる川口クロード。
「そして私たちの、我が家だ」で、客席を見まわし、手を差し出した川口クロード。

我が家、です!!!!はい!!!

(*≧∀≦*)✨✨✨

◇今日のジェアンも熱かった!
決して、ただのチョイ役じゃない!
「遊びがだぁぁい好きで」ってめちゃくちゃ笑顔の手島ジェアン。
クロードにフロリカを紹介するときは、「僕の友達だよ(チュッ)」って、エアキス!!!

( ☆∀☆)キャー!
いつもほど酔っぱらってないんだけど、この日はいつも以上に感情表現が豊かで、人懐っこくて、自分をアピールする術を知っている手島ジェアンでした。

◇今日も、「クロードは真面目に教えに従い…」でちゃんと祈る川口さん。
しっかり暗唱した後、音楽の切れ目に向けて的確なタイミングで丁寧に十字をきり、スッと立ち上がる。
美しい、一連の流れ。

◇病院のシーン。
「ジェアン、一緒に帰ろう。」でベッド横にひざまづく川口さん………!!!(客席、息を呑む)
そして、立ち上がってジェアンを抱きしめる………!!!(客席、粉砕される)

◇「今更だけど、本当に慈悲の心が…」で、川口クロードにすがりつく手島ジェアン。(客席、瀕死)
「俺の子だ!!!」で、震える手でおくるみをめくって、赤ん坊の顔を見る手島ジェアン。(客席、蒸発)

◇赤ん坊を川に投げようとするシーン。
道行く人に睨まれて、声を上げてしまう川口クロード。「あぁぁぁ……ぁぁ……」
赤ん坊を高々と振り上げ、投げようとして……泣いてる。大粒の涙を流して、泣いてる。

「この子を導いてやらねば」←あぁ、俺はなんてことをしようとしてたんだ(反省の涙)
「正しく生きていけるように」←愛おしい命じゃないか!!!(愛情の芽生えの号泣)
「私のように」←覚悟。決意。聖職者の顔へ。涙は乾き(実際には濡れてるけど、もう、表情からは涙は乾く)、まるで仮面をかぶったかのように表情が変わる。

川口クロードは「聖職者たるものこうあるべき」という仮面をずっとかぶって生きている気がするんです。
自分というものを隠している。隠しているのか、押し込めているのか。
厳格で、正しくて、絶対に曲がらない、「こうあるべき姿」の仮面を自らに課している。
「私のように」で、感情すら覆い隠してしまうその仮面をかぶり、赤ん坊を背負うということを自分なりの理の中に押し込め、覚悟を決めているように見えるんです。

ボロボロと泣きながら赤ん坊を抱く川口クロードを見て………、私、60回以上この作品を観劇していますが、このシーンで初めて泣きました………o(T□T)o

◇達郎さん登場。
舞台奥に現れた達郎さん。
後光が射してた。
あぁ………かっこいい……☀️

決意の視線、小さなうなづき。
いつもと同じなんだけど、いつもと違う。
あ…あ…あ……(/´△`\)コトバニナラナイ

◇達郎さん変身。
「どこに違いがあるんだろう」の声の尊さ!
客席はどこにの「ど」で完全に屈服し、自ら魂を差し出しましたよね………えぇ。
墨を塗るのも、コブを背負うのも、ジャケットを着るのも、全部の動きが丁寧で、儀式そのものでありつつ、美しい流れの中にありました。
そして、後ろを向いて髪をくしゃくしゃにし………
………一瞬、間があったと思ったら、右足がパキンと折れて。
「あ!この瞬間だ!」とハッキリわかる空気の変化があって、達郎さんはカジモドに。
あんなにもハッキリと空気の変化があるなんて!!!

 

  • Out There

◇本日の達郎カジモドお掃除
マリーの中を丁寧に拭く。音を鳴らすための球を、軸までしっかり。
その後は客席をきょろきょろ見つつ、舞台端へ。

◇「友達」っていう言葉は、罪なの?
友達、という言葉を発する度に申し訳なさそうな表情になるな……って思ったんです。
(イチゴの前の)「誰と話してたんだ?」「……友達と。」
「石像も、窓も。……友達なんだ。」
(隊長を隠してからの)「誰かと話してたのか?」「……はい、友達と。」
全部、友達って言うまでは明るい表情なのに、その言葉を発した途端に申し訳なさそうな表情になって、語気も失われる。
なんで??
友達、って言葉は罪なんでしょうか?

「達郎カジモドにとって、話していい相手は川口フロロー様だけである。」
これが、川口フロロー様がカジモドに徹底している「正しいこと」なのかな。
川口フロロー様は、自分が認めている正しいこと以外のことをカジモドがすることを許さなそうだから……
だから申し訳なさそうな表情になるのかしら。

◇もうビビってる。
友達と、で、申し訳なさそうな表情になったのをキッカケに、もうビビってる達郎カジモド。
唯一頼れる存在で、唯一甘えられる存在であるはずなのに、会話を始めて二言目くらいで、もうビビってる。
ビビる前の明るい表情と、ビビッてからの表情の差がとても大きい。
あの状態で20年育ってきていたとして、達郎カジモドはどうしてあんなに真っ直ぐなんだ??
友達と話している時には全く萎縮している感じは見えない。でも、あんな状態で育ってたら、萎縮してしまわないのかな…。

それだけ、大聖堂(ノートルダム、我らの貴婦人、母なるマリア様)の力が大きかったってことでしょうか。

◇イチゴのシーン
この日は「ぱりんこ♪」(←ホスチアを食べる時にパリンって音がしちゃうこと)
ちゃんと、いっしょうけんめい、おいのりをして、たべます!のみます。

「特別なご馳走を持ってきた。イチゴだ。」
キターーーーーー!!!!(≧▽≦)🍓
今日くらいは本物のイチゴなんじゃないの??本当に食べちゃってたりしないの??って思ったけど、もちろんいつも通りでしたw

この言葉を聞いた瞬間、身体に電気が走りましたよね……
特別な、ご馳走。
あぁぁぁ!!!o(T□T)oって。

ご主人様に言われて、自制心を学ぶことを思い出した達郎カジモド、両手を添えて、慎重に慎重にイチゴを受け取っていました。

「ありがとうございます。……っふふっ!!!もぐもぐ…」

◇しかし、めっちゃ叩くよね…腕。
自分を諫める時の仕草ですが、左手で右手を叩くじゃないですか。この日の叩きっぷりがとても強くて、観ていて痛いくらい。
自分を諫めています!!僕はダメだから!!って川口フロロー様にアピールしているんでしょうか……

◇達郎さんの陽が勝ってるな、ってお芝居。
トプシーターヴィーDayの前日から、この日の公演を楽しみにしているとSNSでおっしゃっていた達郎さん。
他の皆さんも熱くて、もちろん、川口フロロー様も熱かった。熱ければ熱いほど厳しさを増す川口フロロー様ですが、その厳しさよりも達郎さんの陽のパワーが勝ってるな、って感じました。
溢れ出す作品への愛情。それは、本来、見せてはいけないものなのかもしれませんよね。舞台上では、台本に忠実に……と聞きました。
それでも心に燃える愛情が、溢れていました。
その炎に、観客も同調していた。一緒に炎を燃やしていた。だから、達郎さんの陽のパワーが増幅されて、舞台上で輝いていました。

◇OTはカジモドの心情の変化が表されている作品です。
孤独を確認し、自分の夢が何であるか具体的に思い描き、それに向かう勇気を得て、ついに実現しちゃう。
この変化がハッキリ伝わってくる、達郎さんの歌声。
わたくしごときが文章にする必要もありませんよね。
この日は、最初の「陽ざしの中へ」って言った瞬間、「あぁ、僕も陽ざしの中へ、行くことが出来るじゃないか!」って『気づいたな』ってわかりました。
それまでは夢を語ってるだけなんだけど、「陽ざし」って言った瞬間に、今語っていた夢は叶わぬ夢ではなく、叶えることが出来る夢じゃないか!って気付いた。
パッと表情が明るくなって、指先がピーンと伸びて、空気が変わりました。

◇この日のセーヌ川の「川沿い」は広かった!
腕をぐーーーーんと伸ばして、広い広い川沿いでした。
そして、手で「こいこいっ」ってして、塚田ガーゴイルさんを散歩に誘っていました。

「夢を叶えよう」で、両腕を翼のように広げ、光を浴びて、そしてグッと握る!
ケープを受け取る直前に、上手下手のタワー上のみんなに手を振る(*´∇`*)ノシ

そして……
陽ざしの中へ!!!!!!!!!!

 

  • Topsy Turvy

◇キターーーーーー!!!(゚∀゚)✨✨✨
まず、この日は最高の乱痴気騒ぎであったことをご報告いたします。
みんなめっちゃ笑顔だし、細かいお芝居がいちいちおもしろいし、怖い所はまじで怖いし、ひとつひとつの動きが生きていました
(このシーンだけですごい語ってしまいそう…だから……自制心自制心、自重します)

◇冒頭、いつもどこを観るか迷ってしまうんですが、この日は目の前に久居ジプシーさんと高舛市民さんがいらっしゃって、久居ジプシーさんのオシリアタックでぶっとぶ高舛さんがめっちゃ可愛くて、ぶっとんでからの追いかけっこが最高でwww
あんなことしてたんだ、知らなかった!いつもはM1さんとかM8さんとかを見がちな私です。

◇よしつぐさん暴れ過ぎだからwww
床、抜けちゃうからwww
手あたり次第、自分の周りに来た人にちょっかいかけてるし、真理市民さんをくるくる回しちゃうし!真理さんびっくりしてたじゃんwww

◇清水隊長、女の子を呼ぶとき指パッチンしてるんですね。
前方席じゃないと聞こえないかもですが、イケメンにウインクしたあと指パッチンして自分の方に引き寄せてる。
キャーーーーーー!女の子の夢ぇぇぇぇwww

◇隊長に締め上げられてから副官に調べられた大空ジプシー。
副官にパンパンされて、オフマイク「うわぁ、いてぇ」
大空さんのオフマイクって珍しくないです??

◇幕の後ろでずっと熱心に何かを仕込んでいる阿部クロパン。
私から見えていたのはM6、M2、F2、M8さんかな?
身振り手振りを添えて熱く語る阿部クロパンの言葉に、みんなめっちゃうなづいてて、5人小さい輪になってずっとしゃべってました。

エスメラルダが登場して、舞台に上がる時。
上手に箱を置いて階段にしてるんですけど、その箱ががひっくり返っちゃった!(←初めて見た)
エスメラルダが勢い良すぎたのかな?茜さん気合い入ってたもんなぁぁぁ。
フリの中で、タンバリンを右手で打ちつけながら、左手でなんとか戻そうと頑張る大空ジプシーさん。ちょっぴり苦労していらっしゃってて、思わず「(がんばれ……)」と応援していた私w

◇覚え書き、TOPSY-TURVYパレードの順番
カジonM6+M7  →  M2  →  M8+M1  →  F3+?

◇鞭打ちぃぃぃぃぃ!!!!!!
本気!!
鞭打つ大空ジプシーも、叫ぶ達郎カジモドも、囃し立てる周りのみんなも、目を逸らす川口フロロー様も、本気!!!
悲痛。(/´△`\)

◇「奴がいる」で、コブを触る達郎カジモド……。
このコブにはみんなの業が詰まってるんです…っていう達郎さんの言葉がよぎりました。
あぁ💦💦💦

 

  • Into Notre Dame

◇川口フロロー様にごめんなさいって伝える達郎カジモド。
声上げて泣く。オフマイク「うぅっ、うわ、うわぁぁぁぁぁぁん」

 

  • God Help the Outcasts

◇フロローとエスメラルダの対話。
それまでは、辛抱強くフロローの言葉に冷静な反応をしていたエスメラルダ。
フロローの「怪物にも…」の言葉で、怒りの感情を露わに。

 

怪物……。

 

川口フロロー様にとって「怪物」とは何なんだろう?
赤ん坊を川に投げようとしたシーンで、あんなに涙を流して大事に抱きしめた赤ん坊なのに、自ら「怪物」発言。
バスティーユのシーンでの事も思い返すと、川口フロロー様にとっては「人間=怪物」なのかなぁ。


◇お昼のミサが始まっちゃった!
「そしてまた私と……」で、言葉に間があった川口フロロー様。その後「話の続きをしよう。」って言ったけどさ、あの、間は、なんだ?
私と、何を、したかった?
話の続き以外の何かをしたかったのか……?

◇2階に出てきた達郎カジモド。
この日はバラ窓とではなく下手クワイヤさん、つまりは石像さんと話してたように見えました。
指さしてお話しして、また指さす。

 

  • Top of the World

◇上手サイドから見ることが多い私なんですが、この日はセンブロ前方席だったので、いつもと見え方が違ったんですよね。
隠れなきゃ!のシーンってちゃんと大聖堂を「登って」いるんですよね。
サイドからだと人が被っちゃってたり、前タワーで見えなくなっちゃってたりするんですけど、舞台の奥と手前をウロウロするカジモドに、ガーゴイル達はちゃんと上を指さして誘導してる。階段を登ったりする演出はないんだけれど、みんなの目線を見ていれば大聖堂の上に登っていることがよくわかるなぁと改めて思いました。

◇この日の達郎カジモドの隠れ方。
柱にしっかり両手で抱きついて、ギュッと目を閉じて小さくなってかたまって。

◇さっきも書いたけど、「友達……なんだ」で表情が変わっちゃう。
友達って言葉が罪の言葉なのは嫌だぁぁぁぁぁぁぁ!
悲しい……( ;∀;)

◇「冬は……(間)(ブルルルル、震える仕草)、寒い」
あぁぁぁぁっ(客席悶絶)

◇TOTWの歌が始まって。柵の所から街を見下ろして。
一生懸命街を見ていた達郎カジモドだけど、ふと顔を上げたら、エスメと目が合っちゃった!
その瞬間、醜い方の顔を触って、真顔に戻る。
確認?
自分は醜いんだと、確認した?
醜い……気持ち悪い……だからみんなに嫌がられる………って確認した?
だからエスメラルダにも嫌われる…って確認したの?

◇醜い顔を触ってテンションが下がったように見えた達郎カジモドに、歌いかけるガーゴイルたち。
友達の言葉を聞いて、だんだん明るい表情が戻ります。
エスメラルダをびっくりさせるところでは、もう笑顔爆発!
落っこちそうな身振りをして、両手をぶんぶん振り回して、めっちゃ楽しそう!

◇柵の登り方、変えた?日浦ガーゴイルさんとの手のつなぎ方変わった気がした…

エスメラルダと向き合って。
話しかけろ!って鼓舞するガーゴイルの方をチラチラ見てる達郎カジモド。
意を決して…「いいね」(言ったぁぁぁぁ!)→ほら、言ったよ、ってガーゴイルを見る
そして…「ふたりでいる」(二人で、って、言ったよぉぉぉぉぉぉ!)→ねぇ、聞いてた?言ったよ???ってガーゴイルを見る。

あぁぁぁぁぁ報告してるよぉぉぉ友達に報告してるぅぅぅぅ!!

◇鉛を見せるとき、オフマイク「来て✨」

◇ご主人様が来た時のテンションの落差!!!!

◇フロローとエスメラルダのやり取り。
ここの川口フロロー様の変化……
川口フロロー様のテンションは、大きく分けてふたつあると思うんですよ。

  1. 理の仮面をかぶっている姿。
  2. 本当の自分。

本当の自分は見せたくないんですよね。見られたくない。そこに触れられるとご自分でもどうしていいかわからないくらい混乱されるんですよね。
エスメラルダに「わかってるの、その目つきで」って言われたことで、理の仮面の内側の「私」を覗かれたことに気づくと、一気に爆発。「私」を見られるとブチ切れ。
なんでそんなに「人間の私」を見られることに恐怖があるんだろう。

 

  • Tavern Song

◇今日の「イブのリンゴ!!!」は、いつも以上に全員の息が合っていて、「イブのぉぉりんごぉぉぉ!!!!」とすごい圧でした。

◇みなさんのダンスもキレッッキレ!!!かっこええ!!!

 

  • Heaven's Light

◇「今夜この場所は」で、柱をぎゅっと抱きしめる達郎カジモド。(客席、とろける)

 

  • Hellfire

◇迫力。……現場からは、以上です……(焼き尽くされて、灰。)

 

  • Esmeralda

◇この日は、センブロから、M8さんのスパイっぷりを確認。
■「金貨2枚」のとき。
他の兵士さんがキビキビ歩いてる時に、M8さんだけはウロウロしてる。
兵士は仕事で決められたところを歩いてるけど、M8さんは隊列には入れないもんね。それに、情報を聞きまわっているから、ウロウロしてる。
■「金貨4枚」のとき。
情報を確信したらしく、上手奥で街の女の子の姿のF2さん(かな?)に耳打ち。
耳打ちされた女性は、情報をもらってすぐ、自分の着ていたローブをM8さんにかけて、走ってく。
M8さんはローブをかけられたらそのまま上手前タワーの1階に入って、腰を折って隠れる。(私は老人の真似だと思ったんですけど、ただ隠れてるだけなのかも。)
そこから、一連の騒ぎが起こって、売春宿が片付けられるまで、そのままじっとしている。


◇M8さんの活躍で、フィーバス達が売春宿に到着する前に(舞台上に売春宿のセットが完成する前に)エスメラルダはM8さんのいる前タワーの下に出てきてて、フードをかぶっているんですが、隊長が「火をつけろ」って言われて松明を見つめながらエスメラルダの声を聴くシーン、あの、GHTOのフレーズが流れるシーンでは、フードを脱いでタワー下から出てきてるんですね。そしてちゃんと照明も当たっている。
歌ってるのはクワイヤさんだけど、本当にエスメラルダの声なんだな、って思いました。

◇1幕最後を飾るこの曲。
終わりに向かって、どんどん音が積み重ねられていって、分厚いミルフィーユみたいになるんですよね。
……ミルフィーユみたいに甘くて軽い食感じゃないか。
どんどん具材が投入されて、そして煮詰まっていくシチューの方が近いかな?
とにかく、どんどん音が厚く熱くなっていきます。

この日はもう、ぐらぐらぐらぐら煮立った地獄の釜みたいになっておりまして、客席は完全にシチューの具材でした。
役者さんたちにゴリゴリかき混ぜられて、もう、頭ぐらんぐらんで湯気が出ておりましたよね。

「あぁエスメラルダぁぁぁぁぁ!!!!」も「鐘を今打ち鳴らせぇぇぇ!!!」も、熱い熱い音のかたまりが飛んできて、私たちは押しつぶされました。

鐘たちも下りてきて、もう、音の洪水で溺れそうで……
(個人的には、クワイヤさんが見えなくなるから嫌なんですけどね…)

 

客電ついても、動けなかった。

 

  • Flight Into Egypt

◇このシーンで、隊長を運んでくるのはM3とM8ですが、M3さんはこの時だけ帽子をかぶっていますよね。
他のシーンではかぶってないのに。衣装はいつものジプシーのベスト。なんでこの時だけ帽子かぶってるの??

◇包帯がいるね、のシーン。
コミカル度の高くなってる清水隊長、もう、反則ですってwww

笑てしまいますやんかwww
バシっと達郎カジモドに叩かれて、「あぁぁぁぁん」ってwww
笑いが起こる客席w
そして……

◇フィーバスを隠すシーン。ここめっちゃ好きなんですけど(^^)
この日は。
ご主人様の声を聞いて、慌てふためく達郎カジモド、フィーバスを蹴り飛ばす勢いで椅子の向こう側に押し込みます。
達郎カジモドの慌てっぷりにまたまた笑いが起こる客席。
そして、開きかけたフタを勢いよく踏みつけ、急いでガーゴイルさん達を呼び集めて、隊長を隠します。集まってくるガーゴイルさんを待ちきれずに手を引っ張って配置しちゃう勢いw

で、改めてフタが開いて、ご主人様が上がってくるんですけど、最近はここで「ふんふん~♪」って鼻歌歌ってごまかすことが多かった達郎カジモドですが、今日は……
「扉かくれんぼ」という新しい技を出してきたぁぁぁぁwww
フタの後ろからひょこん、ひょこんって顔を出して、ご主人様の動きを見てる。
客席悶絶!!!なんだあの可愛い生き物は!!!

「誰かと話していたのか」って言いながら、ガーゴイルさんの向こう側を覗こうとしたご主人様の手をかなり強引に引っ張って、柵の所まで連れていきました、とさ。

◇「お話は?!」のシーン。
下手からベンチを持ってきて、いつもの場所に置こうとした達郎カジモド、「あぁぁ‥‥ぁ、」って、声に出ちゃった。
やばいやばい、そっちに置いたらバレちゃうかもぉ、の、あぁぁ。
下手に戻ってベンチを置いて、そわそわそわそわ、ご主人様を呼んでいました。

◇嘘をつくシーン。
とてもやさしい口調で、エスメラルダを探していることをカジモドに話す川口フロロー様。
「何か言ってなかったか」で、一気に表情が変わる。声色も変わる。
一瞬で表情が固まる達郎カジモド。
ご主人様は立ち上がり……鋭い目線で達郎カジモドを見つめながら、「約束の指」をする。
じっと動かない川口フロロー様。
そわそわそわそわの達郎カジモド……恐る恐る、自分も「約束の指」をして……
嘘をつく。

◇誓います、って柵に行ってから。
グワシッっとカジモドの左腕を掴む川口フロロー様。
ビクッと身体を震わせて、必死でその手から逃れようとする達郎カジモド。
開いている方の右手も使ってなんとか引っこ抜こうとするけど抜けない。
「お前は悪くない」でチカラを抜く川口フロロー様、両手で達郎カジモドの左腕をなでる。チカラが抜けているから自由なはずの達郎カジモドだけど、柵から離れることもできない。
「時々、息子のように…」とカジモドを引き寄せる川口フロロー様。
凍り付いたままの客席。
なすがままに抱かれる達郎カジモド。
力強く達郎カジモドを抱く川口フロロー様の両腕が、こわかった。

◇「共に祝おう」の言い方………。
完全にカジモドを罠にかけてる言い方……

◇凍り付いた客席を溶かすのは清水隊長の役目ねwww
地図を奪うけど、明らかにそれがどんな意味を持つかわかってないwww
だって、逆さまに持ってるもんwww
いくら、今日がTOPSY-TURVYだからってさwww

確かに今日は逆さま祭りだけどさwww

 

  • The Court of Miracles

◇「曲がりくねる路地を歩いて」のところの、舞台奥の地図、ちゃんと引っ掛からない事故、初めて見ました。
東京初演では割とよくあったそうで。
私は初めて見ました。
ずっと誰かが手で支えてて、でもいざ倒すときには誰もいなくて、そんなところを見てスゲーって思っていた私です。

◇首に縄をかけられて、「言い残すことは???」って言われるシーン。
最近、達郎カジモドは「エスメラルダ~」って言ってたと思ったんですが、この日は違ってた。
エスメラルダ助けて~」かな?もっと短かった気もする…。
「みんな逃げて~」って言ってるって人もいました。
どれが正解かな??

 

  • In a Place of Miracles

◇清水隊長の「この何週かで…」のセリフ。
いつもは冷静沈着に淡々と言われるんですが、この日はすごい勢いでした。
めっちゃ感情がこもってた。
そういえば、このセリフは清水さんご自身がいちばん好きなセリフなんだっておっしゃっていたなぁ、って思いながら、あぁ、今日はやっぱり皆さん熱いんだ…って思って、感慨深かったです。

◇この曲は、毎回なんですけれど、「誰目線」で聴くか迷うんです。
私は、今の自分の心境的に、カジモド目線で聴くことが多いんですけど、辛くて、辛くて、今は実は苦手な曲です…
違う役の目線で聴くことが出来れば、とても幸せな曲にもなるんですけどね……

 

ここのシーンは、カジモドとフィーバスの恋の争いが描かれているよね、って友達と話していました。フィーバスは、どこだか分からないけど、一緒に行こう、一緒に暮らそう、って言います。
自由に生きることのできるフィーバスだからこそ言えるセリフ。
それに対し、エスメラルダは「夢を見るのが好きなのね」と突き放します。

それを受けて、必死に自分の所にエスメラルダを引っ張ろうとするカジモド。
自分は、夢を語るのではなく、しっかり計画があるよとアピールします。「多分、聖堂の地下室だけど…」のところですね。

これまで、人とのやり取りをほとんど知らなかったカジモドが、急速にいろんなことを学び、実践している姿に感動するよね、って話していたんです。
恋の駆け引き、ライバルに勝つための工夫、自分の持つ武器を有効に活用する術。
そういうものを、この何週間かでたくさん学んで、人として成長していく。
それが、フィナーレの、カジモドなりの「制裁」に繋がっていくのではないか、と。

 

さて、ここのシーンの解釈はいろいろ聞きます。
カジモドは、「匿う」という方法しか知らないから、「守る=匿う」である。
匿うという方法しか知らなかった自分には「一緒について行く」という選択肢は思いつかなった。フィーバスが言うその一言に、完全に負けを確信し、その場から離れて階段に向かう。

 

カジモドが、孤独に生きることを決意するこのシーン。
私には、とても、辛い……

◇ジプシーを捕まえたけれど、クロパンを逃がしちゃった兵士たち。
「放っておけ、いずれ見つけ出す」って言う川口フロロー様のジャベール感…www
あ、いや、私が勝手にジャベールを感じてただけなんですけれどもw

フィナーレの、扉を壊せ!!のとこでも、ジャベール感を感じちゃったw

◇お前にはがっかりしたよ!!!のシーン。
達郎カジモド……川口フロロー様に掴まれて…声を上げて泣く………

・゜・(つД`)・゜・

 

  • Someday

バスティーユのシーン。
もう、なんてゆうか、往復ビンタを何発も食らうくらいの衝撃ですよね、このシーン…
川口フロロー様の変貌っぷりよ…。
あの何分間かで、一体何人の人間になってる?
聖職者、男性、男、悪魔、惨めな者、手の付けられない爆発物、熱い鉛、黒い炎、吹き出す血、燃えカス……
テンションのジェットコースターに振り回されて、客席は息も絶え絶えですよ……
そこにいて、まったくぶれない茜エスメラルダ。
軸がぶれない。振り回されてるし、翻弄されているけれど、決して激流に負けない。

強い………!!

一方、川口フロロー様は、自分の言葉に翻弄されてジェットコースターをぶんぶん振り回しているのに、更にエスメラルダの言葉で地雷を爆発させまくります。

川口フロロー様には、爆破スイッチになるセリフがあるみたい。
「なんであたしなの」「(あなたは)怪物ね」
このスイッチで、テンションがグワンっと変わる。

熱い鉛なのだ!!!と言いながらスカーフを嗅ぐ川口フロロー様の見開いた目は本当に悪魔だった……

◇隊長を牢に引き入れるシーン。
隊長をひっつかんで、それはそれは憎そうに睨みつけた後、牢屋に放り込む川口フロロー様。
「長い間二人きりにするな」って言いつつ、副官フレデリックにもくってかかっていました。
塚田フレデリックのビビり方がマジだった…

 

  • Made of Stone

◇すごかった。

…わたくしごときの語彙力で、あのMOSをなんと表現したらいいのか!!

最近、セリフっぽく歌う率が高くなった達郎カジモドですよね~~などと友達と話していたんですが、この日は、セリフっぽいとかそうじゃないとか、そんなもの全部越えてた。

歌詞のひとことひとことに込められる感情の大きさよ。重さよ。熱さよ。
心の叫びが歌声になっていて、「歌、とは??」って定義からひっくり返りそうなくらい、いろんなものが詰まっていました。

声ってあんなに語るのか!

今日は絶望のMOSだったね、とか、怒ってるMOSだったね、とか、絶望してるけど勇気があったね、とか、だいたいそんな風に感じるんですが、この日は………全部だった。

カジモドの、全部が爆発してた。
絶望も怒りも勇気も決意も、命全部が爆発してる感じ。

ガーゴイルさんへの迫り方も、全力なんです。
勢いでガーーって行くわけはないの。
ある意味、勢いですごいスピードで迫っているんだけど、ある意味、一歩一歩じりじりと迫っている、っていう。

あんなに「全部」が詰まった感情表現、私は生まれて初めて見ました。
人間の本気とは、こういうことなのか、と。

「ひとりに!」の叫び。
そこからの、怒涛のロングトーン

 

そして。

 

虚無。


全て消えて、命も消えた、あの表情。
石になった。

最後のロングトーンを歌いきって、ガクッとその場に崩れ落ちた達郎さん。
その表情が忘れられない。


虚無の表情。

 

どこも見ていない、うつろな目。
だらりと垂れ下がった両腕。
かろうじで体を支えてはいるけれど、もう立ち上がる力のない両足。

 

客席も、一緒に、死んだ。

 

  • Finale

◇シーンは機械的に、無慈悲に、切り替わっていく。
舞台真ん中に取り残されたかのような達郎さん、「うぉぉっ」って唸り声を上げて、ようやく身体を動かした。
フラフラと、ロープを握りしめ、留め金を外し、舞台奥へ……

エスメラルダに唾を吐かれて、
「フハハハハハ!!!!!!」と高笑いをする川口フロロー様。
火をつけながら、
「フハハハハハ…………!!」と嘲り笑う川口フロロー様。
理の仮面が割れる音がしたよね。
理性で自分を抑えていた、そのタガが外れて、今まで押さえ込んでいたものが噴き出して、もう止められない暴走。

これはTLで誰かが言っておられた解釈なんですが、(出所不明なのに、自分の記事に書いてしまって本当にごめんなさい。もしよければ、出所を教えていただけると幸いです)

あの高笑いは、「あぁ、神よ!!!この魔女を制せよと、そうおっしゃっているのか!!!私に、その役目を果たせと、おっしゃっているのか!!!!この女はもう救うことはできぬと、そう、私に気づかせてくださった!!!!やるしかないのですね、神よ!!!!」という、理性の崩壊の笑いなのでは、と。

本当にそうだと思いました………

◇手すりを乗り越えた!!のシーン。
いつもはここは息を呑んで見守るシーンなんです。いつもは、クワイヤさんの超絶カッコいい歌声に痺れるシーンなんです。


でも、この日は。
もう、涙が溢れて溢れて、タオルで嗚咽を押さえて止めるのに必死なくらい、悲しくて辛くて。
決意し、手すりを乗り越えていくカジモドを見ながら、応援するでもなく、絶望するでもなく、マイナスの感情なのかプラスの感情なのかもわからない、何とも言えない感情の波にやられていました。

最後に真理石像さんがカジモドの背中にチカラを与えるところで、私の感情もこれ以上ないくらい爆発して、本当に苦しかった。

 

サンクチュアリ!!!!

聖域だ!!!!!!!

 

の叫びは、言葉に表せない感動とともに、私の中に記憶されています。

◇カジモドが手すりを乗り越えている時。
カジモドが使うロープは、上手タワーで阿部石像さんが準備しているんですね!
あの時はグレーローブを着ていらっしゃるから、会衆なのかもしれないし石像なのかもしれないんですが、とにかく、「クロパン役」があのロープを準備し、カジモドが大聖堂を飛び降りている正にその時には、柱に足をかけてそのロープを支えている。
そのことが、とても感慨深かったんです。
奇跡求めて、では、カジモドを連れていくことはなかった、クロパンが。
あの場面では、カジモドは信用されていなかった。だから連れて行ってもらえなかった。
でも、手すりを乗り越えた、今は。
カジモドが命をかける、あのロープを、クロパンが守っている。
そのことが……!!!

◇守護神!と、ガーゴイル!!!!
後ろで真っ赤な炎が燃えているのが見えました。
照明とかっていう意味ではなく。燃えるオーラのような。
カジモドはもちろん、守護神のみなさんひとりひとりからも炎が立ち昇っていました。

◇焦がせ!!!!!!

◇「素敵な友達よ」で茜エスメラルダから、達郎カジモドに抱きつく……
優しく抱きしめる達郎カジモド……

◇鐘突き堂へ上がって来た川口フロロー様。
「死んだのか?」って、覗き込みながらカジモドに確認する。あんたが殺しといて!!っていつも思ってたけど、この日の「死んだのか?」には、「もしかして生きてたりしない?」って願望も入っていたように聞こえました。

そして、エスメラルダにすがりついている達郎カジモドに触れに行く川口フロロー様。
ハッキリと、嫌がられる。
のけぞって、嫌悪感を露わにする達郎カジモド。

「あれは義務だった」で、フッフッと笑う川口フロロー様。
「聖域」って言葉も、「サンクチュアリ」って言葉も、完全に狂っている。
「愛することさえ…」で、泣く川口フロロー様。
駄々をこねる子どものよう。
そこにはひとかけらの理もない。
むき出しになり、ボロボロになった、一人の男の感情があるだけ。

今まではチカラで押さえつけていた、カジモドにすら、寄りかかってすがろうとする。フラフラと。
達郎カジモドは、あからさまに拒否する。
払いのける。

「弟を愛していた!!!!」は、懺悔の叫びだった。
ここまでボロボロにならなければ気づくことが出来なかった、フロローの懺悔の叫び。

「邪悪だった!弱かった!!」からの…
「違う」で笑う達郎カジモド。

笑ったんですよ!!!

そして、「邪悪なのはお前だ」で川口フロロー様の顔を指さす。顔の、目の前まで、指を突きつけて。

フロローに掴みかかりながら、笑う達郎カジモド。
狂気の笑みの中、フロローを柵に追いやる…

オフマイク「ジェアンっ…!!!」

石像たちの「いや君はその気だ」で、笑っていた達郎カジモドの目がマジになる。

…もう、その後は。
記憶が真っ白です。

◇ひとりひとりが墨を塗るシーン。
ひとりずつ、全員をしっかり見る達郎カジモド。
ほら、見て、みんな気づいてくれたよ。僕たちの戦いのお陰で。とでも言わんばかりに、エスメラルダの両手を握り、ポンポンと叩いていました。

下手タワーに現れたフロリカに手を伸ばし、自分で頭をなでる。

そして…
墨を落とし、振り返った達郎さんは、世界で一番カッコいいと思いました。

◇カジモドの衣装を阿部会衆に返す達郎さん。
丁寧に、脱いで。
丁寧に、たたんで。
丁寧に、渡す。
凛とした、表情で。

◇あなたの心に何かが、響いていますように。

 

◇フィナーレ最後の大合唱。
さぁ高らかに美しく鳴り響け
鐘よノートルダム!!!!!!

渾身の力を込めて歌いきるみなさん、ひとりひとりの表情が、本当に本当にカッコ良かったです。

 

  • カーテンコール

この日のカーテンコールは……
私のノートルダムの鐘観劇史上、いちばん楽しかったんです。

これはいつものことなんですけど、カーテンコール始まってしばらくは、役から抜けきらずに固い表情のキャストさんもいらっしゃるんですよね。達郎さんは特にそうです。

この日もそうでした。

そして、何回目かのカーテンコールで、みなさんに笑顔が戻って…
そこからがめちゃくちゃ楽しかった!!!

客席もどんどん熱くなって。
普段は、私は恥ずかしくて「ヒューヒュー!」とか言えないんですけど、この日は恥ずかしさなんてぶっ飛びました。

 

みんな一体になって、大爆発でした。
みんな、って、舞台も客席もって意味。

 

何回目だったのかわかりませんが、手を繋いで、前に一歩出るタイミングで、達郎さんが「せーの」って言って、みんなで「トプシーターヴィー!」って言ったんですよね!
みんな、の範囲は定かではないんです。少なくとも、前列のプリンシパルさん5人は言ってたと思う。
あと、あの大騒ぎの中のオフマイクだったから、言葉がトプシーターヴィーだったのかもわかりません。
ありがとう!!とかだったかもしれない。
でも、あんな風に、みなさんが「せーの」で言葉を言われるなんて初めて見たし、それを受けて、客席は一層盛り上がって。

めっちゃくちゃ楽しかった!!!
あんなに全力で拍手して、一緒に喜んだのは初めてかも。

 

あぁ……
みんな、大好き!!!


(「俳優さん別」の文章も書こうとしたけど自重します。)
(本当に、みなさん、全員、熱くて、最高でしたよ!!!)


……今日はここまで。
1月6日。
特別なこの日に、大聖堂に行けたこと、本当に幸せでした。
本当に嬉しかったです。

 

今回も、お読みいただき、ありがとうございました✨✨✨


本日のキャストさん
カジモド 飯田達郎
フロロー 川口竜也
エスメラルダ 相原 茜
フィーバス 清水大
クロパン 阿部よしつぐ

【男性アンサンブル】
塚田拓也・日浦眞矩・大空卓鵬・川原信弘・高舛裕一・平山信二・手島章平・吉田功太郎

【女性アンサンブル】
小川晃世・久居史子・町島智子・原田真理

【男性クワイヤ(聖歌隊)】
永井崇多宏・馬場明成・奥田直樹・見付祐一・青井緑平・澤村楽人・高井 治・井上隆司

【女性クワイヤ(聖歌隊)】
高居洋子・小山百合恵・潮﨑亜耶・荒巻くるみ・谷 明実・北野有希依・吉田瑛美・秋山知子

 

このブログでのレポートの書き方の暗黙の了解
https://naomi-loves-math.hatenablog.com/entry/2018/12/08/021344