言葉の「本当の」意味とは。
昨日、マツコの知らない世界の「ディズニーシー」の特集を見ていたんです。
その中で、タワーオブテラーの建築の話題があって、入り口にあるステンドグラスに刻まれた言葉が取り上げられたんですね。
ハイタワー3世が地球を踏みつけたデザインに、
The world is mine oyster. Which I with sword will open.
と書いてある。
シェイクスピア「ウィンザーの陽気な女房たち」のセリフの一部であるという説明と共に、番組では、「この世は牡蠣のようなもの。私の剣でその貝殻を開けてみよう。」って訳しか出なかったんですが、これについて私はツイートしたんです。
この世は牡蠣のようなもの。
— 703703 (@703_loves_math) 2019年4月12日
(牡蠣みたいに、見た目は不恰好で美しくもない、しかも開けにくい貝殻の中に美味しいものが詰まってるもんだってことじゃないのかな)
私の剣でその貝殻を開けてみよう。
(美味しい牡蠣の中身を私が剣で開いて見せて(食べさせて)やろうじゃないか、みたいなことかと。)
ツイートした後、出典が気になったのでググってみました。
そしたら、私の解釈はエライ間違いだと判明。
(ツイートが引用出来ないので、文章をコピー)
悪者の主人が子分に裏切られて金を要求されて断ったら、子分が
"Why, then the world's mine oyster. Which I with sword will open"
「あなたが断るなら、牡蠣を私の剣でこじ開けよう。そうすれば世界は私のものだ。」って言ったと!!ほう!!
ここから、
「The World is One's Oyster」は
「世界は◯◯の思い通りになる」って意味になったんだって!OYSTER(牡蠣)には「思うままにできるもの、利益の種、儲け話、その機会」という意味も含まれるようになった。
……だそうです!!!
おおおおおおおハイタワー3世の言葉が一気に加速したぁぁ
そして、自信満々に訳をツイートした恥ずかしさに「ををぃ!私!!(-""-;)」ってなったんですけど、そういや前にもあったな、と。
quote(英語の格言)を日本語にする練習してて、こんな間違いをしたことがあったんですよ。
これなんですけどね。
ノートに書いてる、最初の訳はコレ。
【Be so good
They can't ignore you.】
「めっちゃええヤツでいとき
ほっとかれへんから」
「(標準語)
いい人でいればね
みんな放っておかないよ。」
#quoteを訳す練習
#英語と日本語をつなげる練習
……と、こんな感じ。
be goodを「態度が良い」って読んだわけです。良い人でいれば、周りに必要とされる時が必ずきて、彼らの方から寄ってくるからね。って読んだ。
でも、有名なquoteだから、どんな訳がついてるのかなって調べたら、全然違ってた……
そもそもこの言葉は、キャリアについてのTV番組で、司会者が「これから俳優を目指す若者にアドバイスはありますか?」と聞いたときのSteve Martinさんの答え。
その分野で成功したいなら、とにかく何かを極めろ、と。
人脈を築くとか、色んな人に教えを乞うとか、そんなことをアドバイスとしては言わない。とにかく極めろ。って意味でのさっきの言葉だった。
be goodは、その分野での良品であること、人で言えば能力や技量が高い、って意味だった。
だから「誰もが無視できなくなるまでスキルを高めろ」ってのが正解の訳。
うーむ、なるほど。
この事を知ってから、ノートのあたしの訳は、こう書き換えてた。
「スゲェ奴になってみ
無視でけへんくらいにな!」
文章はそこまでのストーリーも含めて、文章としてほんとの意味を持つな、って改めて思う。
切り取られたそのひとことが別の意味を持つことも、それはそれでいいのかなぁ。
何が正解かわからんよーになってきた。
けど、どんな言葉も、どんな絵も、どんな歌も、作者が心に持っていた意図をちゃんと読める人になりたいと思ったいちにちでした。