帽子の加工をしました。
立体作品を作りました!
劇団四季ミュージカル「王様の耳はロバの耳」の〈探偵〉役が被っている帽子です。
これ↓が
こう↓なりました!
厚手のフェルト生地の丸い帽子に、
- ツバの形を変える
- 本体の高さを上げる
- 全体にベロア素材の布を貼る
- 本体には2枚の布地を使って模様を入れる
という加工をしました。
完成強度としては、
- 撮影にて使用。これを被って外出することはない。
- 撮影中は何度も脱ぎ着を繰り返す。
- 撮影は静止画中心だが、動画も撮る。
- 撮影方向は全面で、裏側も被写体になりうる。
という感じです。
元の帽子は、まぁるいハットで可愛らしいイメージでした。(写真撮り忘れ💦)
ツバの部分も控えめにちょこんと付いてる感じ。
それを加工しました。
作業工程を少しご紹介。
作業に夢中で、写真撮らずに進めてしまったところが多いのですが💦
ツバの角度調整
ツバを立たせたかったので、切れ込みを入れて接着剤で止めて固定。
切れ込みは全体のバランスを見ながら、最初に前後2ヶ所から始め、最後は6ヶ所になりました。
もともとツバの縁にはプラスチックワイヤーが入っていたので、それを引き締めつつ、余ってくる布地を切って重ねて接着剤で固定しました。
約5分で接着剤が乾きました。
可愛いまぁるいハットだったんですが、ちょっと「キッ!」とした表情になりました。
ツバの形を変える
実際の衣装と、人間の顔の大きさの比率を参考にして、ツバの形を変えます。
アイロン接着芯を使う、針金を使うなども考えましたが、脱ぎ着する為の強度と、変形の自由度を優先して、ボール紙でツバを作成。
接着剤で接着するだけでは強度が足りないと予測し、元の帽子のツバに縫い付けました。
先に紙にベロアの布地を貼り付けてから帽子に接着することも検討しましたが、帽子を逆さまにしての撮影もあるとのことで、ツバと帽子本体の境目が目立たないようにするため、先に芯になる紙を本体に付けてから紙も本体も生地で包み込む方法をとりました。
包み込む生地は少し大きめに取りました。
ちょっともったいない気もしましたが、仕上がり優先で、余裕を持ってたっぷりと。
ベロア生地は、
1. 紙の芯に多目に両面テープを貼り、シワにならないように生地を貼る
2. 帽子本体の内側にもともと付いていた汗止めの布地に縫い付ける
3. ツバの内側(正面からは見えない、裏側)は接着剤で固定
の工程で貼り付けました。
帽子を裏返したところ。大きめのなみ縫いで縫い付けています。
左側の緑色の糸は、ここを正面にしてかぶってね、という目安です。
帽子の高さを上げる
ツバの大きさに対して、帽子の高さが低くなってしまったので、ボール紙を使って高さを上げました。
ベロア生地を貼り付けたところ。
高さ調整をしていなければ縫い付ける予定でしたが、ボール紙で本体から浮いてしまっているので、縫い付けはあきらめました。強度が下がってしまうので、なんとか縫い付けたかったのですが……
この上に模様になる別の生地を貼るので、境目の処理は甘いままです。
完成
別の生地で模様をつけ、てっぺんにポッチをつけて、完成。
この間の工程の写真、撮り忘れです💦
接着剤を使う工程では、写真を撮っている余裕がなくて💦
模様にした別の生地も、切りっぱなしではなく、端の処理をしています。縫って処理すると縫い目が出るので、両面テープを使って折り込んで端の処理をしました。
振り返り
もともと少し小さめの帽子が本体になっているのですが、ツバごとベロア生地で包んだ為、更に小さくなってしまいました。
撮影の時にはウィッグをかぶるとのことで、サイズがちょっと不安💦
今回は、ツバの部分までは上手くいきました。
帽子の高さを上げる作業に紙を使ってした為、その工程以降は縫い付けが出来ずに全て接着剤での固定になったので、強度が下がりました。この工程は後から追加された工程で、もともとの作業時間に入っていなかった為、高さを上げる工程からは時間との戦いになってしまい、ちょっと作業が荒くなりました……←とても悔しい。
ミュージカルの衣装のコピーを、人間が着るサイズで作ったのは初めてでした!
もともとある帽子を利用したり、強度に気を遣ったり、初めてのことだらけでしたが、とても楽しかったです。
数をこなして、アイデアや技術を蓄積していきたいです。
今回もお読みいただき、ありがとうございました✨